2007年11月23日

陸上=ドイツの女子棒高跳び選手、ホルモン治療のため現役引退

ドイツの女子棒高跳び選手 性転換手術を受けるため現役を引退

 【11月22日 AFP】陸上・女子棒高跳び選手のイボンヌ・ブッシュ
バウム(Yvonne Buschbaum、ドイツ)は21日、ホルモン療法を
受けるために現役引退を表明し、性転換手術を受けることを
示唆した。

 2002年の第18回欧州陸上選手権(18th European Athletics
Championships)で銅メダルを獲得している27歳のブッシュバウム
は、長期間に及ぶアキレス腱の故障が引退の一因としているが、
直ちにホルモン療法を開始するとしており、このことが事実上
ブッシュバウムに引退を迫る要因となった。

 ブッシュバウムは、「絶え間ない故障の苦痛が引退を決断した
一つの要素ではあるが、決定的な要因は精神の不安定さにある。
長期間にわたって私は自分の体が間違った体だという感覚を持って
いた。私を知っている人はこのことをはっきり認識していた。
自分自身を男性だと感じているのに、女性の体で人生を送らな
ければならない。この矛盾の年月が緊張を生み、アキレス腱の
故障となって表れた。これ以上誤解されたくない。性転換が
難しい話題であるという事実は認識しているが、真実をごま
かすゲームに巻き込まれたくない。皆さんの理解に訴えたい。
私の決定を尊重し、誤った結論を出さないで欲しい」と語って
いる。

(c)AFP
写真=2002年8月7日、第18回欧州陸上選手権で銅メダルを獲得し
ガッツポーズを見せるブッシュバウム。
(c)AFP/DDP/MICHAEL KIENZLER
2007/11/22 AFPBBNews

陸上=ドイツの女子棒高跳び選手、ホルモン治療のため現役引退

[ベルリン 22日 ロイター] ドイツの陸上・女子棒高跳び
選手イボンヌ・バッシュバウム(27)が、「感情的に誤った肉体
を持っている」ことを理由に、ホルモン治療を受けるため現役を
引退すると発表した。

 バッシュバウムは自身のウェブサイトで、「自分は女性の体を
持った男性のように感じる」と告白。自身はドーピングは行って
いないとした上で、最近のけがも現役引退を決断した理由の1つ
であることを明かした。

 バッシュバウムは欧州選手権で銅メダル2個を獲得している。
2007/11/22 ロイター通信
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2007年12月28日

GIDニュース

性同一性障害:特例法改正、「子なし要件」見直し要望 
市議会が意見書可決 /奈良


 生駒市議会は21日、性同一性障害者性別取扱特例法(GID
特例法)の改正を求める意見書を全会一致で可決した。「子ども
がいないこと」を戸籍の性別変更の要件としている特例法の
「子なし要件」を見直すよう求めている。

 意見書は小笹浩樹市議ら民主党・市民連合の3人が議員提案。
「子どもを持つ性同一性障害者は性別変更の道が閉ざされ、
多くの当事者が社会生活で差別的な取り扱いを余儀なくされて
いる」とし、可能な限り要件を見直すよう求めた。

 04年7月施行の特例法は、施行後3年をめどに見直すと
している。性同一性障害の当事者で、生駒市の会社員、森村
さやかさん(47)は「県内すべての議会に働きかけ、
国会議員に法改正を訴えたい」と意気込んでいる。【高瀬浩平】
2007/12/22 毎日新聞

--

あれから ’07回顧
<3> 性別表記 発想転換を


∞6月 保険証に「女」ダメですか∞

 心と体の性別が一致しない性同一性障害(GID)と診断され、
戸籍上は男性だが女性として日常生活を送っている松江市の
上田地優(ち・ひろ)さん(49)が先月、市に国民健康保険証
の性別欄の記載を「女」とするよう求めた。市はいったん希望を
受け入れる姿勢を伝えたが、その後撤回し、12日に「認められ
ない」と回答した。実現すれば全国初のケースだったが、
「保険証と戸籍の性別表記は一致させるべきだ」との厚生労働省
の見解に市が折れた形だ。(6月15日付島根・石見版から抜粋)

 上田さんは11月15日、松江市の処分を不服として、
県国民健康保険審査会に審査請求した。年の瀬を迎えた今、
性別表記問題が再燃している。

   ◇   ◇   

 「市長の政治判断が求められている」

 今月10日の市議会本会議の代表質問で、津森良治市議はこの
問題を取り上げた。

 松浦正敬市長は「戸籍上の性別を記載すべきだ、という厚生
労働省の見解と異なる対応はできないと判断した」と答弁。
これまで通りの説明をしたうえで、こう続けた。「これでいい
とは思っていない。(保険証への性別の記載を義務づけている)
法律を改正できないか、厚生労働省の見解を聞きたい」

   ◇   ◇   

 国民健康保険証の性別表記は、戸籍と連動している。上田さん
の保険証は「男」。だが、その保険証と、自分を女性ととらえて
いる気持ちや容姿にはギャップがあり、使いづらい。国保を
運営する松江市に「女」と記載するよう頼んだのは、こうした
理由からだ。

 市内の医療機関のなかには、上田さんの書類に「女」と記載し、
戸籍の性別との「ねじれ」を乗り越えようとする動きも現れて
いる。

 昨年1月、性同一性障害と診断した市立病院。翌月、上田さん
の希望を受け入れ、「女」と記載した診察券を発行した。併せて、
カルテや医療費の計算システムなども「女」と登録した。

 今年11月、市立病院に県国民健康保険団体連合会からある
知らせが届いた。市立病院が市に医療費を請求する際、明細書を
チェックする同連合会。市立病院が電子データで送った上田さん
の明細書が、連合会の持つ「男」の情報と合わず、機械にエラー
表示が出たとの内容だった。

 市立病院は対応を協議。エラーを防ごうと、今月から性別欄を
空欄にした紙の明細書を送る方法をとることにした。事務担当者
は「主治医の判断を仰ぎ、上田さんを女性として受け入れている。
一時的であっても男性と登録されるのは、上田さんも不本意では
ないでしょうか」と、心情をおもんぱかる。

   ◇   ◇   

 GIDをめぐる法律問題に詳しい大島俊之・九州国際大法学部
教授(民法)は「ほかの自治体でも上田さんと同じ問題が起きて
いる。当事者の生活を第一に考えて、行政の発想を乗り越える
首長がいたら解決するのだが……」と言う。

 審査会の初会合は25日に開かれる。(上原賢子)

写真=「男」で発行された国民健康保険証と「女」と
記載された診察券を手にする上田地優さん

2007/12/22 朝日新聞・島根
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2008年01月10日

性同一性障害理由に解雇 180万円支払い和解 大阪の社福法人

性同一性障害理由に解雇 180万円支払い和解 大阪の社福法人

 性同一性障害(GID)を理由に雇用契約を打ち切ったのは
違法として、大阪府内の男性(51)が雇用先だった社会福祉
法人「大阪自彊(じきょう)館」(大阪市西成区)を相手取り、
慰謝料200万円の支払いなどを求めた訴訟は大阪地裁(中山
誠一裁判官)で和解が成立した。和解条項では、法人側が解決金
として180万円を支払い、GIDをめぐり男性が不快な思いを
したことに対して「遺憾の意」を表すこととしている。

 訴状によると、男性は平成16年9月、GIDを明らかにした
うえで、ホームレスに対する巡回相談員として採用された。
しかし、化粧や女子トイレの使用を注意されたほか、上司や
同僚から「野宿者から蔑視(べっし)される」「一緒に仕事を
したくない」などと言われ、18年3月、同法人側から理由を
示されないまま、口頭で契約を更新しないと通告された。

 男性は同年10月に提訴。法人側は当初争う姿勢を示して
いたが、地裁の和解勧告に応じ、昨年12月に和解が成立した。

 男性の代理人は「法人側が障害に対する配慮不足を認めており、
事実上の勝訴」としている。
2008/1/10 産経新聞

解決金180万円で和解=性同一性障害で解雇の男性−大阪地裁

 性同一性障害を理由に解雇したのは違法として、大阪府内の
男性(51)が雇用先だった社会福祉法人「大阪自彊館」(大阪市
西成区)を相手に200万円の慰謝料などを求めた訴訟は10日までに、
被告側が解決金180万円を支払うことなどで大阪地裁(中山誠一
裁判官)で和解した。
 和解条項は、被告側が不快な思いをさせたことに「遺憾の意」
を表すなどを定めた。男性側代理人は「職場での配慮不足などを
認めさせることができ、勝訴的和解だ。これを契機に障害への
理解が深まってほしい」と話している。
 訴状などによると、男性は性同一性障害であることを明かした
上で、2004年9月、ホームレスの巡回相談員として採用された。
しかし化粧や女性トイレの使用を禁止されたり、同僚から「一緒
に仕事をしたくない」などと言われ、06年3月、はっきりした
理由もなく契約更新しないと通告された。 
2008/1/10 時事通信
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2008年01月19日

受診者7割「自殺考えた」 岡大院・中塚教授ら調査

性同一性障害

■受診者7割「自殺考えた」 岡大院・中塚教授ら調査


 自分の体と心の性別が一致しなかったり違和感を感じたりする
「性同一性障害」を訴えて岡山大病院(岡山市鹿田町2丁目)を
受診した661人のうち、約7割の人が自殺を考えた経験のある
ことが、同大学院保健学研究科の中塚幹也教授(生殖医学)らの
調査でわかった。自殺を考えた時期については、中学生のころと
大学・社会に出てからの二つのピークがあることも明らかになった。

 調査は、同病院に1994年から06年夏までに受診した人を
対象に、性に違和感を感じ始めた時期、自殺未遂・自傷行為の
有無などを調べた。内訳は、体が男性なのに自分は女性だと思って
いる「MTF」254人、体が女性なのに男性だと思っている
「FTM」407人。

 自分の性に違和感を自覚し始めた時期は、就学前が過半数の5
2%、小学校低学年16%、同高学年12%。とくにFTMの人
は早い時期から違和感を感じる傾向にあり、68%が就学前と
回答した。

 不登校があった人は全体の24%、自殺を考えた経験は69%
もおり、自傷・自殺未遂をした人も21%いた。

 自殺を考える気持ちが強かった時期は、中学校が37%、大学・
社会に出てからが33%と多く、ほかは小学校13%、高校9%
など。中学校では二次性徴や制服、大学・社会では恋愛問題や
社会への不適応が主な原因として挙げられた。また、いじめで
自殺を考えたとする回答も19例あった。

 不登校があった時期は、中学校が37%と多く、高校31%、
中学・高校8%と続いた。

 調査結果に中塚教授は「学校で児童・生徒が相談しやすい態勢を
整えることが必要だろう。また、子どもから言い出せない場合が
多いと思われるので、教員に性同一性障害に関する正しい理解を
得てもらい、早く子どもの性別への悩みに気づくよう、子どもの
遊びや会話の中で留意すべき項目のリスト作りを進めたい」と
話している。

 また、中塚教授らは、臨床心理士を含めたチームで、性的な
自己形成過程などを探る新たな調査を今年スタートさせる。
同病院で定期的に診察を受ける300〜400人を対象に、
生い立ち、性同一性障害が職場や家庭でどのように受け取られて
いるか、自助グループの支援を希望しているかどうか、などを
尋ねる。一部の人には時間をおいて同様の質問をし、状況や
意識の変化についても調べる。将来、臨床心理士らによる支援を
進める際の資料にするという。
2008/1/15 朝日新聞・岡山
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2008年02月13日

最近のニュース

「性同一性障害で採用差別」=女性が賠償求め訴訟−静岡地裁

 性同一性障害を理由に就職内定を不当に取り消されたとして、
33歳の静岡市の女性が13日までに、同市の広告デザイン会社
「アドテクニカ」を相手に約200万円の損害賠償を求める訴訟
手続きを静岡地裁で取った。

 女性は2004年からホルモン治療を受け、05年には男性の
名前に変えた。戸籍の性別は女性。 
2008/2/13 時事通信

性同一性障害:「就職内定取り消しは違法」と損賠提訴

 性同一性障害(GID)による就職内定取り消しは違法として、
男性として暮らす女性(33)が、広告デザイン会社「アドテク
ニカ」(静岡市駿河区)を相手に、慰謝料など約198万円の
支払いを求めた損害賠償訴訟を静岡地裁に起こしていたことが
分かった。

 訴えなどによると、女性はGIDを告げずに下村岳雄社長らと
面談。昨年9月10日、「21日から勤務が決まった」と連絡が
あり、東京から市内に引っ越して、同20日に入社承諾書や性別
が女性と記載されている年金手帳などを会社に提出した。

 同日中に、会社から性別の問い合わせがあり、女性がGIDに
ついて説明すると、翌日に会社から電話があり、「身元保証書を
代筆したり、性別詐称をする人は信頼できない」などとして、
内定取り消しと引っ越し代などとして10万円の支払いを告げ
られた。

 女性の弁護人は「GIDと明かして就職活動をしても、現状
では採用はまず無理。今回のようなケースが認められれば、
GIDの人は生きる権利を奪われる」と批判。一方、下村社長
は「性同一性障害だから取り消したのではない。身元保証人の
署名を自分で書くなど、重要書類を偽造する人は信用できない
と判断した」と話している。【浜中慎哉、山田毅】
2008/2/13 毎日新聞

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性同一性障害 手術は「心の性」で生活の後

 「体の性」と、本人の自覚する「心の性」が違うことで苦し
のが「性同一性障害」だ。そこで、身体のほうを変える性別
適合手術が、岡山大病院などで行われている。いきなり手術
するわけではなく、精神科の診察と助言、ホルモン治療など、
段階を踏んで進められる。(大阪科学部・阿利明美)


 米国のデータでは、「体は男性で、心が女性」の人が3万人
前後に1人、「体は女性で心が男性」の人は10万〜15万人に
1人とされている。

 前者では、幼少期から女の子の服装をしたいと思い、成長に
つれ、陰茎などの存在が我慢できず苦しむ人が多い。

 後者では、幼少期からスカートや人形に興味を示さず、月経や
胸のふくらみなど体の変化を嫌悪することが多い。

 こうした意識は、親の育て方でも、思春期に性ホルモンの
分泌が増えても、変わらないことがわかってきた。

 脳には性差があり、胎児期に脳が形成される際、男性ホルモン
の量などによって「女の脳」「男の脳」に分かれる。これが本人
の自覚する性別に関係すると考えられている。このため、すで
に固まっている心の性を、「体に合わせる」のは無理なわけだ。

 日本精神神経学会は1997年、性同一性障害の診断と治療の
指針を定め、98年に埼玉医大で初めて大学倫理委員会の承認を
得て性別適合手術が行われた。

 治療は、主に3段階に分かれる。

 最初は精神科を受診する。生活歴などを聞き、自分の性の認識
と、体への違和感が続いていることを確かめる。2人の精神科医
の意見が一致すれば、診断が確定する。

 岡山大病院精神科神経科助教の松本洋輔さんは「まず本人が
求める性で実生活を送るよう提案する。徐々に周囲の理解を得て
性別適合手術を受ける適応力があるかどうかを見ていく」と説明
する。

 それまでと異なる性別での生活を送ることに伴う様々な困難に
対処できるなら、性染色体なども確認し、ホルモン療法へ進む。
学会指針では18歳以上が条件で、20歳未満は親権者の同意が
必要になる。副作用の恐れから、高血圧や糖尿病などがある場合
は慎重な検討が必要だ。

 女性ホルモンを使うと乳房が膨らみ、体には脂肪がたまり、
精巣は委縮する。

 男性ホルモンを使用すると月経が止まり、脂肪が減り、体毛が
増える。この段階で、乳房の切除を形成外科や美容外科で受ける。

 希望する性での生活を、少なくとも私的な場では1年以上続けた
うえで、本人が強く望み、生活に支障がなければ、性別適合手術へ
進む。こちらは20歳以上に限定される。

 手術しても、生殖機能は得られない。ホルモン療法は、骨が
もろくなる骨粗鬆(そしょう)症を防ぐ目的もあり、一生続ける。

 健康保険がきくのは精神科領域と体の検査だけ。ホルモン治療
は月5000円前後、手術は女性の体になる場合で百数十万円
程度、男性の体になる場合は百万〜数百万円かかる。

 対応できる医療機関は少ない。岡山大では2001年以降、
60人以上の性別適合手術をしたが、待機患者は多く、手術は
数年待ちの状態だ。

 戸籍の性別変更は、2004年に施行された特例法で、性別
適合手術の後、家裁の審判で可能になった。結婚している場合
や現に子供がいる場合は認められていない。

性同一性障害の治療を行う主な病院
精神科、形成外科などのチーム体制がある施設 
(◎は性別適合手術まで実施)
◎札幌医大 (電)011・611・2111 
初診予約は当面休止中
埼玉医大総合医療センター (電)049・228・3400 
適合手術再開を検討中
◎ナグモクリニック東京 (電)03・3490・0555
◎関西医大滝井病院 (電)06・6992・1001 
初診はホームページ参照
◎岡山大 (電)086・223・7151 
適合手術は数年待ち
福岡大 (電)092・801・1011
長崎大 (電)095・849・7200 
適合手術は検討中
精神科領域のみ
あべメンタルクリニック(千葉) 
(電)047・355・5335
埼玉医大かわごえクリニック(埼玉) 
(電)049・238・8111
岡山県精神科医療センター(岡山) 
(電)086・225・3821
さとうクリニック(岡山) 
(電)086・943・0880
2008/2/8 読売新聞
posted by てつ at 15:33| 富山 ☁ | TrackBack(0) | GIDニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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