2009年02月04日

性同一性障害の写真展は不適切? 立命館大と院生が論争

性同一性障害の写真展は不適切? 立命館大と院生が論争

 立命館大(京都市北区)で性同一性障害に関する写真展をめぐって論争が起きている。院生が開いた写真展を大学側が「公共の場にふさわしくない」と撤去したのが発端だ。院生は「見たくなくても見なければいけない現実はたくさんある」と譲らず、指導教官と大学側が3日、会合を持ち、打開策を探る予定だ。

 写真展を主催したのは院生のプロジェクト「クィア・スタディーズ研究会」で学外の研究者らも協力した。研究会は「身体と性――この曖昧(あいまい)な点と線」のテーマで1月19日、学生ラウンジ2カ所に、性同一性障害と診断された院生らが裸でポーズをとった写真計約90枚を展示した。

 女性の体で生まれ、性同一性障害と診断された先端総合学術研究科博士課程2年の吉野靫(ゆぎ)さん(26)も、裸で立つ連続写真を出展した。大学病院で受けた乳房切除手術の跡がケロイド状になった胸に黒いスプレーをかけて強調している。

 展示は同30日までの予定だったが、大学側は「不特定の学生が出入りする場所でショッキングな展示はふさわしくない」として、23日までに写真を撤去してしまった。

 吉野さんは「不都合なことにふたをせず、考えさせることこそ大学でやるべきことだ。展示は自分の身体を積極的に愛し、受け入れるための自分なりの表現方法だ」と、大学側の対応を批判する。

 研究会は、撤去を「研究する権利や表現の自由を著しく踏みにじる行為」とする抗議文をラウンジに張り出すとともに、25日に同大学で開いたシンポジウム「ナルシストランス宣言」の会場で撤去された写真の一部を掲示した。

 大学側は「研究プロジェクトということで会場の使用を認めたが、実際にどんな写真が展示されるか確認していなかった。場所や見せ方を変えて再度、開催できないか話し合いたい」(広報課)としている。(小林正典)

     ◇

 〈性同一性障害(GID)〉 心と体の性が一致せず、社会的・精神的に困難を抱えている状態。04年に性同一性障害特例法が施行され、外見を心の性と一致させる性別適合手術を受けた独身の成人は、一定の条件を満たせば、家庭裁判所の審判を経て戸籍上の性別を自分が望む性に変えられるようになった。

写真=吉野さんらが開いたシンポジウム「ナルシストランス宣言」。会場には大学側に撤去された写真を掲示した=京都市北区の立命館大、小林写す

2009/2/3 朝日新聞
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戸籍上女性の性同一性障害者に「男性として賠償」の判決

性同一性障害の女性、逸失利益“男性基準”で支払い命令

 戸籍上は女性だが、男性として社会生活を送っている30歳代の性同一性障害者(千葉県)が、交通事故で重い後遺症が残ったとして、事故の相手に約6400万円の損害賠償を求めて提訴し、岡山地裁倉敷支部(安西二郎裁判官)が、男性の平均賃金を基準に逸失利益を算定し、被告に約2500万円の支払いを命じていたことがわかった。

 判決によると、2003年8月、アルバイト店員として働いていた原告は、岡山県倉敷市内の国道を自転車で横断中、乗用車にはねられて頭を強く打ち、高次脳機能障害の診断を受けた。裁判で、原告側は「男性として生活していた」として、男性の賃金基準での賠償を求め、被告側は「女性労働者の賃金を基準にすべきだ」などと主張していた。

 安西裁判官は判決で、原告が、読み方が男性に多い名前に改名し、男性ホルモンの投与を続けていたことなどを理由に性同一性障害者と認め、逸失利益を男性労働者の基準で算定した。

 性同一性障害に詳しい大島俊之・九州国際大教授は「戸籍にとらわれず、生活実態に即して柔軟に判断した珍しい判決だ」と話している。
2009/2/4 読売新聞

戸籍上女性の性同一性障害者に「男性として賠償」の判決

 戸籍上は女性だが男性として生活する性同一性障害者=千葉県=が、交通事故で重い障害が残ったとして、事故の相手に損害賠償などを求めた訴訟で、岡山地裁倉敷支部(安西二郎裁判官)が原告の請求通り、男性労働者の平均賃金を基準に算定した逸失利益を支払うよう命じていたことが4日、わかった。性同一性障害学会理事長で九州国際大法学部の大島俊之教授は「戸籍を唯一無二の基準とせず、社会生活の実態に即して判断したのは評価できる」と話している。判決は昨年10月27日付。

 判決によると、原告は25歳だった03年8月、岡山県倉敷市の国道を自転車で横断中に乗用車にはねられて外傷性くも膜下出血などの重傷を負い、高次脳機能障害と診断された。

 裁判で、原告側は「戸籍上は女性だが、事故前から男性ホルモンの投与を受け、普段は男性として生活していた」と主張。男性労働者の平均賃金をもとにした賠償を請求した。これに対して被告側は、原告は職を転々としており、事故前の収入は男性労働者の平均賃金より大幅に少なかったと述べ、女性労働者の平均賃金に基づくのが相当と主張した。

 判決は、原告が事故前に改名し、性別適合手術を強く望んでいたことなどから原告の性同一性障害を認定。逸失利益は、高卒の男性労働者の平均賃金をもとにした基準を用いて算定するのが相当だと述べた。そのうえで、事故について原告に5割の過失があったと判断し、請求額約6400万円に対して約2500万円の支払いを命じた。

 原告側の代理人は「社会生活上は男性なので、本人の気持ちと生活に合った基準で判断されるのは当然」と話している。
2009/2/4 朝日新聞
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2009年03月02日

性同一性障害内定取り消し訴訟:就職内定取り消しめぐり、広告会社と和解 /静岡

性同一性障害内定取り消し訴訟:就職内定取り消しめぐり、広告会社と和解 /静岡

 性同一性障害(GID)を知って就職内定を取り消したのは不当だとして、静岡市駿河区の男性(34)=戸籍上女性=が、同区の広告会社に約198万円の支払いを求めた損害賠償訴訟は26日、静岡地裁(竹内民生裁判官)で和解が成立した。

 原告側と会社側は和解内容について明らかにしていない。会社が原告に一定の金額を支払う内容とみられる。

 訴えでは、男性は07年8月、インターネットの求人募集で同社を知り就職を希望。社長らと面談し、一度は就職が決まったが、その後、GIDについて打ち明けると内定を取り消されたという。

 会社側は内定取り消しはGIDが理由ではなく、男性の父親が書くべき身元保証書を自分で書くなど、「男性の信頼性に疑問が生じたため」と主張していた。【田口雅士】
2009/2/27 毎日新聞・静岡
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2009年04月24日

投与増 効果変わらず

投与増 効果変わらず

■「性同一性障害」女性のホルモン療法/岡大院、141人分析

 心と体の性が一致しない「性同一性障害」の女性に男性ホルモンを投与する場合、月経停止などの男性化が現れる割合は、半年の期間でみると投与量や投与回数に影響されない可能性があることが、岡山大大学院医歯薬学総合研究科泌尿器病態学の大石智子医師らの研究でわかった。16日から岡山市で開かれる日本泌尿器科学会総会で発表される。(上田真美)

 同大学病院は性同一性障害の診療として、女性患者に対して、男性ホルモン「テストステロン」を投与する療法を実施している。投与量は患者と相談しながら、2週か3週ごとに125ミリグラム、あるいは250ミリグラムを注射する。患者は早期の効果を求めて多くの投与量や回数を望む例が多いという。

 大石医師らのチームは、00年9月から08年10月までに同大学病院で新規にテストステロンの投与を始めた患者のうち、6カ月目まで追跡できた患者141人を調査。2週ごとに250ミリグラム(30人)、3週ごとに250ミリグラム(50人)、2週ごとに125ミリグラム(58人)の3グループについて、月経停止や声が低音化した時期と、投与量や期間との関係を分析した。

 その結果、投与開始から3カ月目、6カ月目までに月経が停止した割合を比較すると、3グループの間に統計的に意味のある差はなかった。また、声の低声化についても3カ月目では差がみられたが、6カ月目には大差なかった=表。

 一方、06年に同じチームが患者のデータを分析した際には、2週ごとに250ミリグラムを投与しているグループは、副作用が現れて投与量を減らす例が他のグループよりも多くみられたという。副作用にはにきび、体重増、血液中の赤血球が増える多血症などがあり、特に多血症は血液が流れにくくなるため、血管への影響が出るおそれもある。

 分析結果から大石医師は「早く男性化するために投与量を増やす必要は、必ずしもない」と指摘。「患者は生涯にわたってテストステロンを投与し続けるので、投与量の違いによる将来の血液疾患のリスクを詳細に調べていく必要がある」と話している。

■学会で発表へ

 日本泌尿器科学会総会は19日まで開かれ、同日午後3時15分からは市民公開講座「さわやかシニアの泌尿器科的アンチエージング」(同学会総会、朝日新聞社、アステラス製薬共催)が同市北区表町1丁目の岡山シンフォニーホールである。講師は名古屋第一赤十字病院の加藤久美子・女性泌尿器科部長、川崎医科大泌尿器科学教室の永井敦教授ら。入場無料。問い合わせは運営事務局(0120・010・383)へ。
2009/4/16 朝日新聞・岡山

参考:
岡山大学病院
http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/hos/
岡山大学医療系キャンパス
http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/
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2009年06月01日

ハリス「自殺はダメ」トランスジェンダー向けクラブをオープン

ハリス「自殺はダメ」トランスジェンダー向けクラブをオープン

トランスジェンダーで芸能人のハリスが「これ以上自殺する(トランスジェンダーで芸能人の)先輩、後輩がいてはならない」として、トランスジェンダーのためのクラブをオープンし、注目を集めている。

ハリスは今月13日、ソウル江南区狎鴎亭洞(カンナムグ・アプグジョンドン)に「ミックストランスクラブ(MIX−TRANS CLUB)」をオープンした。

ハリスの側近は「昨年“第2のハリス”と呼ばれたトランスジェンダーの芸能人チャン・チェウォンと、“カミングアウト”の後、悪意の書き込みに苦しめられたタレントのキム・ジフが自殺した。この話を耳にしたハリスが大きな衝撃を受けた。その後、最初のトランスジェンダー芸能人として、舞台を夢見るトランスジェンダーの先輩と後輩に、より良い舞台と空間を提供するため、こうした事業を進めることになった」と伝えた。

ハリスは現在、およそ20人のトランスジェンダーを集めて、パフォーマンスグループ「ミックストランス」を構成した。ハリスは最近、これらとPR向けポスターの撮影に臨み、自身のミニホームページを通じ、メンバーら個人の写真とともに紹介した。

メンバーらは美術大学出身からプロのダンサー、モデルなどとして活躍してきた20〜30代。ハリスは「昨年、友達と後輩が自殺する悲しい事件が相次いだ。私と同じ苦しみを体験している先輩と後輩とともに、少し疎外されている私たちのための美しい空間を作った」と話した。続いて「東京の有名なトランスクラブのように、内国人だけでなく外国人観光客にも愛される観光スポットになるよう努めたい」と付け加えた。
2009/5/28 中央日報
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=115891&servcode=700§code=700
posted by てつ at 15:49| 富山 ☀ | TrackBack(0) | GIDニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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