2009年10月01日

イラク 同性愛者殺害急増、治安が低下

イラク 同性愛者殺害急増、治安が低下
2009.9.29 産経新聞

 武装勢力によるテロが再び激化しているイラクで、同性愛者を狙った拉致・殺害事件が急増している。イスラム教シーア派の反米強硬派指導者、ムクタダ・サドル師(36)率いる民兵組織マフディー軍による犯行が目立つという。イスラム教でタブーとされる同性愛者への“処刑”を通じて市民に力を見せつけ、影響力を拡大する狙いがある。同時に、民兵の犯罪行為に十分に対処できていない当局の治安維持能力の低さと「法の支配」が定着していない現状も浮き彫りにしている。

 男がパソコンの前に何時間も座り、インターネット上のチャットを監視する。同性愛者とおぼしき人物を見つけると、仲間に連絡してこの人物を襲撃させ、ときには殺害する−。

 13日付の英紙オブザーバー(電子版)が伝えた、「同性愛者狩り」の手口の一つだ。

 このほかにも、拷問で聞き出した同性愛者宅を襲撃したり、「女性っぽい」服装の男性を尾行して襲ったりする事件が横行しているという。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が8月に発表した報告書によると、同性愛者に対する組織的な襲撃事件は今年前半、マフディー軍の本拠地である首都バグダッド北部のサドル・シティーで始まり、地方都市に拡大。今年に入ってからの犠牲者は推計で数百人に上る。小さなグループがマフディー軍の指揮を受けていることも考えられる。

 イラクでは一族に同性愛者がいることを恥とする文化が根強く、事件を隠したがる家族が多いことや、治安当局の捜査がほとんど行われていないことも、被害拡大の要因となっている。

 マフディー軍は、2006年から07年にかけて最高潮に達した宗派対立で勢力を伸ばし、存在感は大きくなった。しかし、米軍の後押しを受けたイラク政府軍による掃討作戦を受けて、ここ1年ほどは目立った活動を控えていた。それが今年に入り、従来の敵である米軍や他宗派ではなく、同性愛者を攻撃のターゲットにし始めたのはなぜなのか。

 HRWのラシャ・モウナ氏は今月9日付の米外交専門誌フォーリン・ポリシー(電子版)への寄稿で、「マフディー軍は威信復活のために、“道徳の守護者”としての新しい残忍な役割を担おうとしている」と分析する。つまり、イスラム教社会では建前上、タブーとされる同性愛から社会道徳を守る−との立場を取ることで、批判を封じ込め、影響力の増大を図るというわけだ。

 マフディー軍の動きの背景には、来年1月に控えた連邦議会選挙に向けてサドル師派の存在感を高めたいとの思惑もありそうだ。

 8月にヌーリ・カメル・マリキ首相(59)率いるダアワ党が連邦議会のシーア派統一会派から脱退したほか、シーア派の有力指導者、アブドル・アジズ・ハキーム師(59)が死去するなど、イラクの政局は不安定化している。今後もサドル師派がマフディー軍を使って揺さぶりをかける可能性がある。

 「まるで魔女狩りだ!」

 8月17日付の英BBC放送(電子版)は、あるイラク人同性愛者の悲痛な声を紹介している。

 長髪が「女性的」だと拷問を受けたり、うその密告で殺害されたりするケースもあるという。選挙の重要な争点の一つである治安対策がなおざりにされたまま、権力者たちの政争は続く。

写真=18日、バグダッドのサドル・シティーで、米国旗を燃やすサドル師派住民ら(ロイター)

参考:
ヒューマン・ライツ・ウォッチ
イラク:同性愛者の殺害やめよ 2009/8/17
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2009年10月12日

オバマ大統領、米軍の同性愛者入隊規制撤廃を約束



オバマ大統領、米軍の同性愛者入隊規制撤廃を約束
2009/10/11 AFPBBNews

【10月11日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obam)米大統領は10日、ワシントンD.C.(Washington D.C.)で開かれた国内最大の同性愛者の権利擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign)」のイベントで演説し、米軍による同性愛者の入隊規制政策を撤廃することを約束した。

 米軍では1993年に、志願者が同性愛者であることを明らかにしない場合に限って入隊を認める政策「Don't ask, don't tell(同性愛公言禁止)」を採用。以来、性的指向を明らかにした1万2000人以上の米軍兵が除隊処分となっている。

 オバマ氏は大統領選挙期間中に同性愛者の権利擁護を公約に掲げた。ところが大統領就任後も軍の入隊規制や同性愛者差別をどのようになくしていくのか具体的な計画を明らかにしておらず、活動家から批判されていた。

 だが10日の演説で「国に奉仕するため軍への入隊を志願した愛国的な米国市民を罰してはならない。米国が2つの戦争を戦うなか、そのような勇気と自己犠牲を喜んで示す彼らを称賛すべきだ」と述べ、同性愛者の入隊規制政策の撤廃を改めて明言した。

 オバマ大統領は6月に連邦政府職員の同性愛カップルに対する手当を拡充する大統領覚書に署名している。入隊規制撤廃に関しては公約を守るよう、同性愛関係の有力団体から圧力が高まっていた。

 オバマ政権は目下のところ経済政策や医療保険改革への取り組みが難航し、アフガニスタンとイラクでの2つの戦争を抱えている。同性愛者への差別解消に向けて取り組む意向であることを公言しているものの、具体的な行動の計画は明らかにされていない。(c)AFP/Olivia Hampton
写真=米ワシントンD.C.(Washington D.C.)で開かれた国内最大の同性愛者の権利擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン(Human Rights Campaign)」のイベントで演説するバラク・オバマ(Barack Obam)大統領(2009年10月10日撮影)。(c)AFP/Jewel SAMAD

米軍の入隊制限は撤廃=同性愛団体に約束−大統領
2009/10/11 時事通信

 【ワシントン時事】オバマ米大統領は10日、同性愛者の権利擁護団体のイベントで演説し、同性愛者の軍隊への入隊制限を撤廃することを改めて約束した。同大統領は、同性愛者差別の撲滅に向け、「あなた方と共に闘う」と宣言し、喝采(かっさい)を浴びた。
 大統領は「国に奉仕するために名乗り出た愛国的な国民を罰するべきではない」と述べた。
 米軍は原則的に同性愛者の入隊を禁じているが、クリントン政権下の1993年から志願者が同性愛者であることを明らかにしない場合に限って入隊を認めてきた。

米大統領、同性愛者差別解消への取り組み明言
2009/10/11 CNN

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は10日夜、国内最大の同性愛者の権利擁護団体「ヒューマン・ライツ・キャンペーン」の夕食会で演説し、選挙運動中の公約に掲げながら棚上げされているとの意見が一部から出ている同性愛者の差別解消に取り組むと明言した。

オバマ大統領は演説で、同団体の30年近い活動で状況改善への進展が見られるものの「改正が必要な法律は依然残っている」と指摘。そのうえで「わたしは皆さんとともに戦う」と明言し、出席者らから大きな喝采を浴びた。

大統領はまた、同性愛者の入隊を原則的に禁止している米軍の規制撤廃を求めた。米軍は現在、性的志向を明らかにしない同性愛者に限って入隊を認める「聞かざる言わざる政策」を採用している。大統領は、愛国心から米軍入隊を志願した国民を処罰してはならないと述べ、米国防省や上下両院の上層部と連携し、問題解決を図っていることを明らかにした。

大統領はこのほか、同性愛者のカップルに結婚した夫婦と同じ権利を付与することを支持する姿勢を表明。憎悪犯罪の定義に同性愛者や性同一障害者に対する攻撃を含める法案が先日下院を通過し、自身が法案を承認する意向であることも明らかにした。

同団体は「米大統領の全面的な支持と取り組みを感じた歴史的な夜だった」と、オバマ大統領の演説を称賛する声明を発表した。
写真=同性愛者の権利擁護団体に向けて演説するオバマ大統領=10日
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同性愛者の権利平等化要求するデモ行進、ワシントンで開催

同性愛者、オバマ氏に期待 米軍の規定変更に決意
2009/10/12 共同通信

【ワシントン共同】米ワシントンで11日、同性愛者らの権利拡大を求める数万人規模のデモ行進が、ホワイトハウス前から議会議事堂まで行われた。オバマ米大統領は、これに先立つ10日夜、全米最大の同性愛者団体「人権運動(HRC)」の会合で演説、同性愛者を原則として受け入れていない米軍の規定を変更する決意を表明。HRCは声明で「闘いの最強の協力者」とオバマ氏に期待感を示した。

 オバマ氏は結婚は男女間で成立すると定義した「結婚防衛法」の撤廃に向けて動くことも言明したが、具体的な目標時期は言及しなかった。医療保険改革やアフガニスタン情勢などの陰に隠れ、同性愛に絡む問題は後回しにされているとの不満もくすぶっており、デモ参加者らからは「一体いつ実現するの」などと不満の声も漏れた。

 オバマ氏は昨年の選挙戦期間中に「結婚は男女間のもの」と述べ、同性婚には否定的な考えを示しているが、法律で禁じることにも反対の立場。10日の演説では「結婚しているカップルと同様の権利と責任を持てるようになることを支持する」と表明し、同性愛者カップルが結婚できないことにより社会制度上の不利益を被らないようにすることを誓った。
写真=同性愛者らの権利拡大を求めるデモ行進で気勢を上げる人たち=11日、米ワシントン(共同)

同性愛者の権利平等化要求するデモ行進、ワシントンで開催
2009/10/12 CNN

ワシントン(CNN) オバマ米大統領が同性愛者差別解消に取り組む姿勢を表明してから一夜明けた「ナショナル・カミングアウト・デー」の11日、ワシントン市内で同性愛者の権利平等化を求める大規模なデモ行進が開催された。

参加者らは、性的志向を明らかにしない同性愛者に限って米軍入隊を認める「聞かざる言わざる政策」の撤廃を求め、同性愛者のカップルに結婚した夫婦と同じ権利を付与するよう要求しながら、ホワイトハウスや米連邦議会議事堂のそばを通過した。

集会では、憎悪犯罪の犠牲となった同性愛者の息子の母親が演説し、「同性愛者であっても異性愛者であっても、わたしたちは全て平等な米国民だ」と強調した。同性愛者の支持を集めている女性歌手レディー・ガガさんも演壇に立ち、オバマ大統領に語りかける形で「(同性愛者の差別解消の)公約が実行されるよう、わたしたちは大統領と政権に圧力をかけていくわ」と語った。
写真=同性愛者の権利平等化を求めてデモ行進する人々=11日、ワシントン市内
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2009年10月28日

同性愛者などへの攻撃も憎悪犯罪に 米上院が法案可決

同性愛者保護の法案可決=「憎悪犯罪」の適用対象に−米上院
2009/10/23 時事通信

 【ワシントン時事】米上院は22日、同性愛者の保護を目的に、人種や宗教などを理由に殺害したり暴行を加えたりする「憎悪犯罪」(ヘイトクライム)の適用対象に、同性愛者への偏見に基づく犯罪を加える法案を賛成68、反対29で可決した。下院も既に同法案を可決。オバマ大統領の署名を経て成立する。
 同性愛を理由に攻撃対象にすれば、憎悪犯罪として処罰される。
 同性愛を理由に殺害された大学生の遺族らが基金を設立し、同性愛者の保護に向けた法律の制定を呼び掛けていた。ブッシュ前大統領はこれに反対していたが、オバマ大統領は法案に署名する考えを表明している。

同性愛者などへの攻撃も憎悪犯罪に 米上院が法案可決
2009/10/23 CNN.co.jp

ワシントン(CNN) 米上院本会議は22日、憎悪犯罪の適用対象に、同性愛者や性同一障害者への攻撃を加える画期的な条項を盛り込んだ法案を、68対29の賛成多数で可決した。

条項は6800億ドル(約62兆4300億円)の国防支出関連法案に盛り込まれた。法案は下院を通過済みで、今後はオバマ米大統領に送られる。ブッシュ前米大統領は同様の法案に拒否権を発動する可能性を警告したが、オバマ大統領は法案承認の意向を明言している。

一部の宗教団体は、妊娠中絶や同性愛に反対する保守派の言論封じ込めに利用されるのではないかとして、法案に懸念を表明している。ホルダー米司法長官は、法案が承認された場合、性的志向への偏見に基く暴力事件以外に適用される可能性はないと明言した。

「憎悪犯罪」の適用対象、同性愛にも拡大 米議会可決
2009/10/22 MSN産経ニュース

 米上院本会議は22日、従来は人種や宗教に関する偏見に限られていた憎悪犯罪(ヘイトクライム)の適用対象に、同性愛者への偏見に基づく犯罪を加える条項を盛り込んだ法案を、68対29の賛成多数で可決した。同法案はこれで議会を通過し、オバマ大統領に送られる。

 同性愛を拒絶する保守派の反対を封じ込めるため、条項は可決が強く求められる2010会計年度の国防権限法案に盛り込まれた。

 AP通信によると、共和党のセッションズ上院議員は「国防と無関係の文言が法案に盛り込まれ非常に困惑した」と述べ、民主党の議会運営を非難した。(共同)
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マサチューセッツの大学教授、同性愛者の歴史学コース開設を提言

マサチューセッツの大学教授、同性愛者の歴史学コース開設を提言
2009/10/27 ゲイジャパンニュース

マサチューセッツにあるマサソイト・コミュニティ・カレッジのデビッド・ラ・フォンテーヌ教授が、5 日付のボストン・グローブ紙上で、同州内にある29の州立大学とコミュニティ・カレッジで、同性愛や同性愛者の歴史学コースを開設すべきと提言した。同日、Advocate.comが伝えた。

ラ・フォンテーヌ教授は、レズビアン・ゲイの若者に関する州知事の諮問委員会の前委員長を務めたことがある英文学研究者。マサチューセッツ州が同性愛者の権利保障を先導してきたとの立場から、州内の大学で同性愛や同性愛者の歴史学コースを提供することで、この立場を今後も固持すべきとしている。同教授は、今年 6月にハーバード大学がLGBT講座の新設を発表したことを挙げ、同大学の講座をモデルとしたい考えも明らかにした。(関連記事

提言の中で同教授は、「州内の大学においてLGBT学のプログラムを開設することは、今なお平等な権利や社会的承認のために尽力しているマイノリティ集団の社会的貢献を支持することになる」とした上で、「学問的すばらしさは、カリキュラムの多様性により可能であり、(コース開設により)同性愛者の権利獲得においてマサチューセッツ州が達成した歴史的業績を、新たな世代の学生たちに直接伝えていくことができる」と述べている。
ラ・フォンテーヌ教授は、コースの具体的な内容として、英文学の授業でシェークスピアやヴァージニア・ウルフの作品をとおして同性愛というテーマをより深く学び、歴史学の教科書に歴史上の同性愛者による貢献や同性愛者の権利獲得について新たな記述を加えることを提言している。(翻訳・編集 ヨシ)
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